母親が選んでくれた私だけの振袖

早く脱ぎたい、辛い、長い

2020年12月17日 16時46分



私は和装が大の苦手でした。その頃、まん丸に太っていて首は短く、着物を着ればそれを強調するように感じですごく抵抗がありました。
成人式は、レンタルだったのですが、実際に着物を見に行くと色とりどりで綺麗なものが多く惹かれるものばかりでした。
着物は苦手だけどきてみたいと感じ、赤色や着たかった青色系や紫、何着も母親に見立ててもらって試着しました。

最終的に決めたのがピンク色の小花の着物でした。成人式までに少しでも痩せて、この着物を着ようと決意したのは今でも忘れません。
それから少しずつダイエットして順調に体重を落とし、またもや私に課題が突きつけられました。前撮り写真です。
プリクラや友人との写真撮影は大好きです。しかし、1人でましてや親が見ている前で写真撮影なんて恥ずかしくて絶対に嫌だと思いました。
撮影は本当に本当に嫌でたまらなかったです。番傘を持って撮影したり、手毬を持ったり、まるで七五三状態です。
自分でも途中で笑えました。両親には可愛いよといってもらえましたが、撮影の写真はほぼ苦笑いです。
これがお見合い写真になるかもなと母親に冗談で言われた時は冗談でも絶対に嫌だと思いました。

傘の持ち方一つにしても普段使わない手の筋肉をつかい、プルプルとしながら撮影したのは今では笑い話ですが当時の写真はあまりみたくありません。
祖母と一緒に撮れたのが唯一のおばぁちゃん孝行ができたかなと思えたくらいです。
さて当日ですが、美容室で髪をセットしてもらい、着物を着つけてもらい、鏡に映った自分は前撮りの時よりも少し痩せて別人のようで嬉しかったです。

当日は何より久々に会える友人や前撮りなんてないので着物を存分に楽しめると楽しみにしていました。
雪が降る日で寒かったですが、久々に会う友達との再会はすごく嬉しかったし、楽しかったです。
はじめまでは。途中から友達と楽しく撮影し、成人式の先が始まると締め付けられた状態でじっと座っていないといけないので締め付けられたお腹部分が圧迫されて
猛烈に苦しくなり、途中から脱ぎたくてたまらなく、式が終わるまでが長く感じました。
本当に着物の締め付けは慣れてないから辛かったです。
式が終わり、式後の写真は顔が全部引きつっています。

その後、自宅に帰りすぐさま脱ぎたかったのですが、祖母の家に行くことになり、なかなか脱がしてもらえず堪えました。
用事が済むとすぐ脱いだ時の開放感、やっぱり和服は苦手だと感じました。
友人との再会は嬉しいし、たまにの着物は嬉しいけど、長時間はこりごりだなと感じました。